インデックス投資とアクティブ投資
投資信託には、大きく分けて2つのスタイルがあります。それが「インデックス投資」と「アクティブ投資」です。
インデックス投資
これは、「お店にあるお菓子を、全部ちょっとずつ入れた『詰め合わせパック』を買う」という作戦です。
- やり方: 美味しいお菓子も、ちょっとイマイチなお菓子も、全部まとめて買います。
- 良いところ: お店全体が人気になれば、自分も儲かります。「どれが美味しいかな?」と悩まなくていいのでラクチンです。
- 手数料(コスト): 誰かが選ぶ手間がかからないので、とても安いです。
- 成績(リターン): クラスのテストでいうと、「平均点(80点くらい)」を確実に狙うスタイルです。
アクティブ投資
これは、「お菓子のプロ(ファンドマネージャー)にお金を払って、『これから流行りそうな最高のお菓子』だけを選んでもらう」という作戦です。
- やり方: プロが調査して、「これは売れる!」「これはダメだ」と選別して買います。
- 良いところ: プロの予想が当たれば、詰め合わせパックよりもすごく儲かる可能性があります。
- 悪いところ: プロも人間なので、予想を外すことがあります。外すと平均点より下がってしまいます。
- 手数料(コスト): プロに高いお給料を払ったり、調査にお金がかかるので、高いです。
- 成績(リターン): クラスのテストでいうと、「満点(100点)」を狙いにいくスタイルです。(でも、失敗して40点になることもあります)
プロの投資家でもインデックス投資には勝てない
普通に考えると、「プロが選んだアクティブ投資」の方が強そうですよね?
でも、過去のデータを見ると、長期的には「インデックス投資(平均点狙い)」の方が勝つことが多いという不思議な結果が出ています。
理由は2つあります。
- 未来を当てるのはプロでも難しいから。
- アクティブ投資は「手数料(プロへの報酬)」が高い分、利益が削られてしまうから。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)がオススメの理由
S&P500とオルカンは投資信託選びで失敗しないための重要な条件を最高水準で満たしています。
重要な条件とは次の2点です。
- 手数料が安い
- 資産総額が多い
手数料(コスト)が業界最安水準
投資のリターンを確実に削るのが「手数料(信託報酬)」です。このシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」という強烈なコンセプトを持っています。他社が値下げすれば、それに追随して値下げするため、「これを選んでおけば、将来もずっと安い手数料で運用できる」という安心感があります。
| 手数料 | |
|---|---|
| オルカン | 年率 0.05775%(税込)程度 |
| S&P500 | 年率 0.09%(税込)程度 |
※非常に低コストです。一般的な銀行窓口で勧められる商品は1〜2%かかることもあります。
圧倒的な資金量(純資産総額)
投資家から集まっているお金の量が桁違いです。
S&P500: 日本の投資信託で第1位(約9兆円以上)
オルカン: 日本の投資信託で第2位(約8兆円以上)
規模が大きいと、運用が安定し、途中で運用が中止される(繰上償還)リスクが極めて低くなります。「みんなが買っているから安心」というのは、投資信託においては正当な評価基準です。
「S&P500」がおすすめな人
「アメリカ経済の強さを信じ、高いリターンを狙いたい人」向け
世界最強の指数: S&P500は、Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIAなど、世界を牛耳る米国トップ企業500社に投資します。
新陳代謝機能: 業績が悪くなった企業は外され、勢いのある企業が新たに入れ替わるため、常に「最強の500社」が維持される仕組みになっています。
高い実績: 過去数十年、暴落を乗り越えて右肩上がりを続けており、全世界株式よりも高いリターンを出してきました。
「オルカン」がおすすめな人
「どこの国が勝つか予想したくない、究極のほったらかし投資をしたい人」向け
究極の分散: これ1本で、アメリカを含む先進国、新興国など約50カ国・約3,000社へ分散投資できます。
自動調整機能: 現在はアメリカ株が約6割を占めますが、もし将来アメリカが没落してインドや中国が台頭しても、自動的にその比率を調整してくれます。「国選び」をする必要がありません。
リスク分散: 特定の国の不況リスクを世界全体で薄めることができます。
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